生態

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生態

ネズミ、昆虫等の生理・生態各論

ネズミ、昆虫等の防除対策には発生調査の段階で行う分類と同定作業によって対象害虫の正しい種名を明らかにする事が重要です。正確な種名を知る事で対象種の生理・生態的特性も明らかとなり、より適切な防除対策の実施が可能になります。

ここでは、建築物に侵入したり生息したりして健康被害・経済被害の原因となる主要なネズミ、昆虫等の生理や生態的特性を紹介します。

ゴキブリ類

(1)分類と形態

日本で生息するゴキブリは約50種で、それらの多くは野外で生活しています。
屋内に定着していて問題となる種類はチャバネゴキブリ・クロゴキブリ・ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリ・トビイロゴキブリなどです。都市の建築物で最も多く生息している種はチャバネゴキブリです。

(2)日本で代表的なゴキブリ 5種

飲食店で最も多く生息!チャバネゴキブリ

成虫

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体長10~15mm屋内性で黄褐色飛来できない

老齢虫

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体長5~8mm屋内性で黄褐色

幼齢虫

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体長2~3mm屋内性で黄褐色

胸部に一対の黒い斑紋があり、卵鞘は薄く中には40~50個くらいの卵が入っています。
生育期間は夏場で2~3ヶ月で、幼虫は5~6回脱皮して成虫になり、成虫の寿命は3~5ヶ月に及びます。
寒さに弱く、20℃以下では活動できませんが暖かい場所では1年中、卵、幼虫、成虫が見られます。
卵の期間は20日間くらいですが、卵鞘がうすいため、雌は孵化するまで自分の尾端に保持します。

小型ですが屋内性のゴキブリとして最重要種です。 
本種は翅がありますが飛ぶ事ができず、行動範囲も狭いのですが、増殖効率の良さと、小型の電気器具の中にも好んで潜みそれを媒体として広がり、世界的に最も数の多い種類となっています。

トビイロゴキブリ
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ワモンゴキブリ
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クロゴキブリ
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ヤマトゴキブリ
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(3)発育と生存期間

ゴキブリ類は熱帯から亜熱帯が本来の生息域である事から、発育温度は25℃~30℃です。
しかし、近年は発育可能な温度条件が得られる屋内において、温帯域にも広く生息しています。

大型のワモンゴキブリ・クロゴキブリ・ヤマトゴキブリは幼虫期間が12か月前後で、脱皮を8~12回繰り返し、成虫期間は7ヶ月~1年7ヶ月間です。
小型のチャバネゴキブリは幼虫期間が2ヶ月前後で、脱皮を5~6回繰り返し成虫期間は3~5ヶ月間です。

(4)食性

多くのゴキブリ類は森に生息して朽木などを食べています。
家屋内に住みついたゴキブリは食性が広い為、人の食べ物・調理屑・本の表紙から汚物まで食べます。

(5)日周活動

屋内生息性のゴキブリは主に夜間に活動します。(夜間活動性)

(6)生息場所

幼虫、成虫共に同じ餌を摂食して同じ場所で集団生活をします。
幼虫は集団生活により成長が促進されます。
厨房施設、飲食店の調理室、家庭の水回りなど温暖で餌、水が近くにあり人の気配が直接届かない物陰や隙間を好みます。

ゴキブリの集団形成は直腸末端の分泌細胞から分泌される集団フェロモンが糞や体表に付着して、ゴキブリ間で特異的に作用します。

(7)侵入経路

大型のクロゴキブリ・ヤマトゴキブリ・ワモンゴキブリ
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①通気口・換気口

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②エアコンの排水ホース又はホースを室内に通す穴

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③排水口

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④玄関ドア下の隙間サッシの隙間

小型のチャバネゴキブリ
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①納品物に付いてくる

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②レンタル用品のケース等に付いてくる

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③中古の冷蔵庫に付いてくる

(8)フェルモンと生きるための行動

1. 水・餌を求める行動 

ゴキブリは優れた嗅覚を持ち、匂いにとても敏感です。(人の一万倍の嗅覚を持つ蚊よりも優れている。)
ゴキブリは匂いにつられて行動しています。この優れた嗅覚と餌を求める行動がゴキブリ侵入の原因となります。
飲食店にゴキブリが多いのは常に食べ物の匂いを放ちゴキブリを引き寄せているからです。

2. 交尾・求愛行動

ゴキブリの求愛行動には性フェロモンが使われます。
性フェロモンとはメスが同種のゴキブリに自分の居場所を知らせ誘導する匂いです。この求愛行動、いわゆる性フェロモンがゴキブリが侵入する原因となります。
この性フェロモンはゴキブリの糞の中に含まれている為、繁殖の原因になります。

3. 生きるための行動

ゴキブリは寒い環境では生きられません。7℃以下では成長できなくなり、5℃~7℃以下になると死亡します。乾燥にも弱く、湿度があるところを好みます。

つまりゴキブリは生きるために適当な温度(25℃前後)と湿度(50%~60%)のある場所を確保しようとするのです。しかも、ゴキブリは巣作りに適した場所を見つけると集合フェロモンを出し仲間を呼び寄せる為、多くのゴキブリが繁殖する原因となるのです。

4. 本能と学習による行動

ゴキブリには行動と匂いを学習する能力があります。
餌がある場所、又は匂いを覚えてしまうとその場所を学習して侵入してくるのが当たり前となります。そして、様々なフェロモンを出して仲間を呼び寄せます。
ゴキブリのフェロモンは数キロ先まで届くと言われています。

5. 逃げる行動

ゴキブリは驚くほど足が速いため、簡単に捕える事ができません。
危険を察知した時は1秒にも満たない反応で、0.5秒以内に脚を動かせます。
お尻には尾角があり空気の動きを感じたらすぐに動き出します。逃げ出す速度は人間に換算すると時速320㎞にもなります。
このような回避行動は単なる反射ではなく、あらゆる情報を瞬時に処理していると考えられています。

ネズミ類

(1)分類・形態

ネズミ科の哺乳類は日本から21種が知られています。ほとんどの種は野外に生息していますが、
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種は家ねずみと呼ばれ、屋内で普通に見られる種です。
同定する上で特徴となる形態には体長(鼻の先端から尾の付け根までの長さ)、後足長(後足のかかとから最も長い指の先端までの長さ)、耳長(基部から先端までの長さ)毛色などがあります。
雄雌の区別は生殖突起と肛門の距離で行い、雄で離が離れ、雌では接近します。糞には毛づく
ろいで取り込まれた体毛が必ず含まれている事により、コウモリなどの糞と区別できます。

特徴/種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
dobunezumi kumanezumi hatsukanezumi
成獣の体長 約20~26㎝ 約15~20㎝ 約5~10㎝
尾長 体長を超えない 体長を超える 体長を超えない
体重 150g~550g 100g~200g 10~20g
小さく厚みがある 大きく折り畳むと眼を覆う ドブネズミ・クマネズミの幼獣に似ているが体長に対する頭部や手足の比率が小さい
1~15㎜ 1~10㎜で一方が細くなっている 1~5㎜程度
喫食性 植物質・動物質を好む 植物質を好む 植物質を好む
警戒心指数
(同じ罠にかかる割合)
約4.5 約13.5 約1
運動能力 遊泳力に優れる 登攀力に優れる
跳躍力 70㎝以上 150㎝以上 30㎝以上
寒冷適応 強い 弱い 弱い

(2)生理・生態的特性

1)営巣場所と移動経路

ドブネズミは基本的に屋外に巣穴を掘って営巣するが、屋内では床に巣を作ることが多く、屋内への侵入は排水溝・排水設備を経路とする場合が多いです。
クマネズミは建物の壁内や天井裏、什器の隙間等によく営巣し、各種のパイプ・ケーブル・ダクトや店舗のシャッター上部の隙間などを侵入・移動経路とします。
ハツカネズミは屋外では土中に巣穴をつくるが、屋内では什器や荷物等に営巣します。

2)日周期性と証跡

3種の家ねずみの主な活動時間帯は夜間で、クマネズミは消灯直後と点灯直前に最も盛んに活動します。
ネズミの活動に伴って糞・尿、足跡、囓り跡が残るが、これを証跡(ラットサイン)と呼びます。
また、ネズミの移動場所や移動経路は一定しているので、壁面や配管などに体の脂と汚れによる黒いすり跡(ラブサイン)となった証跡も残します。
これら証跡はネズミの生息調査の指標として重要です。

3)貯食習性

野ネズミは越冬のために巣穴に大量の餌を貯め(高貯食性)、体内には脂肪を蓄えます(高貯脂肪性)
一方、家ねずみは低貯食性、低貯脂肪性のために、人間の食料に頼る習性が極めて強いです。

4)喫食性

ドブネズミは植物質の他に動物質を好む雑食性を示します。
クマネズミ、ハツカネズミは植食性で、種子、穀類、果実などを好んで摂食します。

5)水分要求性

高タンパク質の餌を多く摂取するドブネズミは、窒素分を尿素として尿中に排泄するために、水分を多く必要とします。そのために渇きに対して弱いです。
クマネズミはドブネズミほどではないが渇きに対してあまり強くありません。
ハツカネズミは、腎機能が高く、水分の再吸収能力が良いために、渇きに対して強いです。
そのために水分確保が難しい倉庫やコンテナ内でも長期間生存できます。

6)警戒心

クマネズミは特に強い警戒心を示す習性を持つことから、新たに置かれた毒餌には強い警戒心を示します。
家ねずみの警戒心指数(同じネズミが繰り返し罠にかかる場合)を比較すると、

クマネズミ(約13.5) > ドブネズミ(約4.5) > ハツカネズミ(約1) となります。

7)運動能力

ドブネズミは遊泳力に優れ、下水をくぐっての移動も可能です。
クマネズミは登攀力に優れ、垂直方向の移動や電線等伝わっての移動能力が高いネズミです。
跳躍力はクマネズミが150m以上、ドブネズミが70m以上、ハツカネズミが30m程度とされています。

8)寒冷への適応

寒冷にドブネズミは適応能力がありますが、クマネズミ、ハツカネズミは寒冷に弱いネズミです。

ハエ類・コバエ類

ハエ類とは分類学的にハエ亜目に属する中型のイエバエ科、ヒメイエバエ科と大型のクロバエ科、ニクバエ科などのハエを示します。

コバエ類とは分類学的にハエ亜目に属する小型のハエ類 (ショウジョウバエ科、ノミバエ科、ハヤトビバエ科、トゲハネバエ科など)とカ亜目に属する小型の昆虫類(チョウバエ類、クロバネキノコバエ類、ニセケバエ類など)の2者があります。 
コバエ類は建築物内で発生する事が多く、不快害虫、食品衛生害として問題になることが多いです。

大型小型
イエバエクロバエニクバエショウジョウバエチョウバエノミバエ
体長6~8㎜7~11㎜9~11㎜2㎜1~4㎜2~3㎜
灰黒色黒色灰色黄褐色灰黒色黄褐色
発生源生ゴミ
畜舎
人・動物の糞
動物の死体
人・動物の糞
動物の死体
生ゴミ排水
汚水槽
雑排槽
腐敗物
人・動物の糞
伝播サルモネラ菌
赤痢菌
サルモネラ菌
赤痢菌
鳥インフルエンザ
特徴寒さに強く暖かい家の中では1年中見られる場合もあります。雌の腹の中で孵化させて幼虫(ウジ)の状態で海落とします。飛翔する事も出来ますが素早く走り回る行動がよく見られます。

(1)生活史

ハエ亜目のハエ・コバエ類は、卵 ⇒ 幼虫 ⇒ 蛹 ⇒成虫 の発育段階で完全変態の昆虫です。
幼虫は3齢で幼虫外皮が硬化してできる樽型の囲蛹殻の中で蛹に変態します。
ニクバエ類やクロバエ類は卵胎性でね成虫の体内で孵化した幼虫を餌の上に直接産下します。

発育速度はイエバエで25℃の温度条件下で卵期間1日間、幼虫期間6~7日間、蛹期間4~5日間を要し、卵から成虫の羽化までは約14日間、成虫の生存期間は30日間です。
交尾後4~5日間で一回50~100卵を4~5回産卵します。発生時期は初夏と秋がピークを迎えます。

(2)発生源

幼虫の発生源となる食べ物は汚泥等の有機物の多い水深の浅い水域です。
主に下水溝、排水溝、下水処理場、浄化槽、汚水だまり、汚水槽などです。
都市部の暖房のある建設物では、年間を通じて成虫の発生が見られます。

 (カ亜目に属するコバエ類/その他の種類)
クロバネキノコバエ類・ニセケバエ類などは腐った植物質から発生します。
屋内に置かれた植木鉢から発生したり、灯火に誘引されて屋内に飛来した個体が不快害虫として問題になる事があります。

 カ (蚊) 類

国内では14属113種の蚊が記録されています。
その中で衛生昆虫として問題となる蚊は、アカイエカ・チカイエカ・コガタアカイエカ・シナハマダラカなどです。建築物内やその周辺で発生することから問題とすべきものは、アカイエカ・チカイエカ・ヒトスジシマカの3種です。

(1)生活史

蚊は卵 ⇒ 幼虫 ⇒ 蛹 ⇒成虫 の発育段階で完全変態の昆虫です。
卵から孵へと化した幼虫(ボウフラ) が3回の脱皮で1齢~4齢へと成長し、4回目の脱皮で蛹(オニボウフラ)となり、さらに脱皮して成虫になります。
成虫は雄雌共に、花の蜜、果汁、樹液などを吸って水分とエネルギー源の補給をしますが、雌は産卵に必要な栄養源を得るために動物から吸血し、生存期間中に吸血行動と産卵行動を数回繰り返します。
アカイエカは、吸血3日後には卵が成熟して産卵が可能になります。
チカイエカは、吸血をしないで最初の産卵が可能です。
このような生理的特性を無吸血産卵と呼びます。
さらに、狭い空間でも交尾をするため(狭所交尾性)、ビルの地下の湧水槽などの閉鎖空間でも交尾・産卵して繁殖が可能です。

(2)季節消長

地理的に高緯度地方や高地などの寒冷地域に発生する蚊は、通常、1化性のため年1回発生します。
温帯に生息する多くの蚊は、多化性のため年に数回発生します。
多くのイエカ属・ハマダラカ属の蚊は成虫で越冬しますが、ヤブカ属のヒトスジシマカなどは卵で越冬します。

(3)発生源と生活圏

蚊成虫が産卵場所として選択し、卵から孵化した幼虫が生息している水域を蚊の発生源と呼びます。
一般的に発生源の水質と水域の環境条件で発生する蚊の種類は異なります。
アカイエカは流れの少ない汚水だまり、チカイエカはビルなどの地下の水たまり、ヒトスジシマカは空き缶など人口容器内の少量の水たまり、コガタアカイエカ、シナハマダラカは池、沼、水田などの広い水域が主な発生源となります。
近年、都市環境においては道路や公園の雨水枡がアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカの主要な発生源となっています。
成虫が発生源から飛翔によって移動・分散する範囲、すなわち生活圏は種によって異なります。
コガタアカイエカは発生源から吸血源まで数キロ~数十キロの長距離移動をします。
ヒトスジシマカは発生源のごく周辺に生息して吸血します。
アカイエカは発生源である人家周辺の汚水溜まりから近隣に分散して家屋の内外で吸血します。
チカイエカは発生源である地下の湧水槽などから主に建築物の内部に分散して吸血します。

ユスリカ類

セスジユスリカ、オオユスリカ、アカムシユスリカ類は不快害虫、またアレルギー疾患のアレスゲンになるため衛生問題となっています。

(1)生活史

セスジユスリカは25℃の温度条件下で卵期間25日間、蛹期間2日間を要し約1ヶ月間で成虫になります。
幼虫で越冬し3月から成虫が出現します。
関東地方では年間6~8世代を繰り返します。
アカムシユスリカは年間1世代の発生です。

(2)発生源

セスジユスリカは春から秋にかけて、下水排水溝、浄化槽等で発生します。
汚水の流入によって汚染レベルがひどくなると生息できません。
大量発生する水域のBOD(生物化学的酸素要求量)は10~20㎎/Lです。
オオユスリカ・アカムシユスリカは富栄養化した湖沼などから大量発生する事が知られています。

ハチ類

屋外ではスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチによるハチ刺症が多く屋内ではシバンムシ幼虫に寄生して発生する。
アリガタバチによる刺症例が問題となっています。

スズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチは女王バチ・働きバチ・雄バチによって形整する社会性昆虫です。
近年は都市化の進行で人とハチの生活圏の接近やアウトドア活動の普及等でスズメバチ類による刺症例が目立っています。
ハチ毒は蛋白質分解酵素類、活性ペプチド類、低分子化学伝達物質で構成されています。
ハチ毒が原因のアレルギー反応 (アナフラキシーショック) により毎年20人~30人死者が出ています。

ハチ刺傷による年齢別刺傷者数

ハチに刺されたことで命を落とした人の数は、厚生労働省の人口動態調査で知ることができます。そのほとんどがスズメバチによるものですがミツバチやアカシヤバチによるものも含まれています。

日本国内におけるハチ刺傷による年齢別死亡者数
年齢区分 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
 ~39歳 - - - - - - 1 - 1
40~49歳 1 2 3 1 - - 2 - 9
50~59歳 2 4 2 3 2 2 2 2 19
60~69歳 3 6 2 4 9 2 6 6 38
70~79歳 4 3 2 10 6 2 6 4 37
80~歳 3 5 7 4 7 8 6 7 47
13 20 16 22 24 14 22 19 150

最近8年間の死亡者数を年齢階層別にみると、40歳未満はわずか1例で、他は全て40歳以上である事がわかります。
特に高齢者に多く、60歳以上が全体の約80%を占めています。ハチ刺されによる死亡事故の殆どが、山林や畑での作業中の高齢者に発生しております。

アリ類

アリ類は女王アリ・雄アリ・兵アリ・働きアリにより階層性社会を形成する社会性昆虫です。
屋内繁殖性のイエヒメアリが建築物内における不快害虫として、あるいは食品害虫としての代表種です。

イエヒメアリは一つの巣に複数の女王アリがいるため繁殖力が強い事が特徴です。
近年は繁殖力の強いアルゼンチンアリが日本国内に侵入して分布を広げています。
同種は外来生物による特定外来生物に指定されています。

シロアリ類

シロアリ類はアリ類と同様で階層社会を形成する社会性昆虫です。
日本国内で問題となる種は主に下の4です。

・ヤマトシロアリ (全国に分布)
・イエシロアリ (房総半島以西、太平洋沿岸、瀬戸内海沿岸の温暖地域に分布)
・ダイコクシロアリ (南西諸島、小笠原諸島に分布)
・アメリカンザイシロアリ (全国に分布)

シロアリ類は腸内に共生する原生動物の働きによって木材成分はセルロース・リグニンなどを分解して栄養分とします。
木材を餌にするため、木製建材の害虫となっています。

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